朝の吸血鬼(編集中)
『行ってきます』
少女はいつも庭に出て石段の前にある2体の狛犬の頭を撫でてから何処かへ出かける。
人当たりが冷たく、顔立ちも声も冷たい雰囲気がある彼女は、
なかなかそういう可愛らしい一面を他人には見せないので、
誤解される場合が多い。
しかし実際冷たい面も多々ある。
メリハリのある生活を心掛ける彼女だが、稀に寝坊する事があり、
そういう日に限って彼女は狛犬を入念に撫でて行く。