朝の吸血鬼(編集中)

「おはよう」



あなたは学校に初めて登校した日の事を鮮明に覚えていますか?



正直な所。



私はあやふや。



何せ田舎の学校だし。



早朝は霧掛かっていて、スカートが濡れるのが嫌だった。



『おはよう』



そんな最初は嫌々言っていたけれど、気付けば挨拶を交わす友達も出来ていた。



「こんな朝早くから登校なんて最悪だよね」



『そうね』



冷たい返しにも、全く動じない友達も出来ていたかな。



「こんな事するくらいなら、国際
 科じゃなくて普通科にしとくん
 だった。」



そう言えば……



『今年の国際科。定員割れてわね
 』



彼女の前ではキツいジョークも軽々飛び出していた。




< 18 / 251 >

この作品をシェア

pagetop