朝の吸血鬼(編集中)
「おはよう」
あなたは学校に初めて登校した日の事を鮮明に覚えていますか?
正直な所。
私はあやふや。
何せ田舎の学校だし。
早朝は霧掛かっていて、スカートが濡れるのが嫌だった。
『おはよう』
そんな最初は嫌々言っていたけれど、気付けば挨拶を交わす友達も出来ていた。
「こんな朝早くから登校なんて最悪だよね」
『そうね』
冷たい返しにも、全く動じない友達も出来ていたかな。
「こんな事するくらいなら、国際
科じゃなくて普通科にしとくん
だった。」
そう言えば……
『今年の国際科。定員割れてわね
』
彼女の前ではキツいジョークも軽々飛び出していた。