朝の吸血鬼(編集中)
「はぁ……。学校きっての秀才は、今日も冷たいわね」



学校の玄関のドアノブも自棄に冷たかった。


校内に入りビオトーブを抜けると自転車小屋には人が集まっていた。


「おーい、金沢たちー」


向こう側から手を振っているあの女子高生は国際科のクラスメイトだ。


「何なに、皆集まって」


金沢さんは私が朝、偶然よく出会うクラスメイトだ。


「見てよ、これ」


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