君にゾッコン!
REINA

まなたちが辞めて、3年はついに8人という少なさになってしまった。

しかも、パートにかたよりがある。

3年だけでいうと、
フルート1人。
オーボエ0人。
クラリネット0人。
サックス0人。
ホルン0人。
トランペット1人。
トロンボーン0人。
チューバ2人。
コントラバス1人
ユーフォ二アム1人。
パーカッション2人。

これじゃ、ベースラインに集中しすぎだ。
しかも2年生は人数が少ない。
だから、サックスなんかは…まながいたから、まかせっきりで2年生のいないパートだった。
だから今のサックスパートは1年生のひよっこちゃんたちしかいない。ってこと。
1年生はまだ入部して3日とか。
そんなんでコンクールにでるの?
金賞の夢は?

まなはすごくうまかった。
パーカッションとサックスはとてもうまかった。
アンサンブルコンテストではどちらか1パートしかでれないからあらそったりもしたよね。
まな…。

「向坂先輩、ここの譜読みわからないんですけど…」

「…後にして」

ああ…1年生にあたって…最悪だ。私…

「怜奈」

「…?ああ。麻祐。」

川浪麻祐(カワナミマユウ)
彼女はパーカッションパート3年。
絶対的に信頼できる副部長。
つねに私と争ってきた。
ライバル。

「怜奈のせいってわけじゃないんだからね。」

「うん。ありがと」

「今日先生と話してきた。今度怜奈と私と先生で話し合いしよう、って」

「…うん」

なにもかもぐちゃぐちゃだ。
麻祐は『怜奈のせいってわけじゃないんだからね』
そういった。
私のせい?そんなことはこれっぽっちも考えなかった。

なんで?
誰かがそういっているの?
麻祐はなぜそんな心配をするの?

『私のせい』


なの?
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