小さな幸せ
学校も夏休みが終わって、

惣さんは、

運動会があるからと忙しくなって、

暫くデ-トもお預けで、

私の職場、

スイミングスク-ルの方は夏を終え、出入りが激しくなる。


夏は学校のプ-ルがあるからと休会していた子が復帰したり

プ-ルの時期が終わったからと休会、退会する人

事務の方が忙しくなると、私もお手伝いに駆り出される。


今日から葵ちゃんの代りの人が本部からやってきていた。

契約社員の角田歩(つのだあゆみ)さん。


若い時はかなりいい記録を残したスイマ-らしい。

即戦力になりそうな人で皆喜んでいた。


「わっこちゃん、競泳のサブたいへんだったけど、

 角田さん入ってくれることになったから、

 今日引き継ぎして通常業務に戻ってね。」


覚君が角田さんを連れてやってきた。


「よろしくお願いします。鈴木先輩。

 先輩どうしてわっこちゃんなんですか?」


「和実の和が「わ」って読むから、皆その流れで呼ぶの。」


「そうなんですか。

可愛らしいですね。よろしくわっこ先輩。」


くすくす笑うその笑いに何か含みがありそうで感じ悪い。







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