赤い狼と黒い兎Ⅱ
それは今も昔も変わらないんだ。
『ん…。何でもない。行こうか』
「…ああ」
すると、前から春架がやって来た。
そして続々とメンバーが集まり出す。
ああ…。周りから好奇の目と恐怖の目が向けられる。
―――そう。もっとあたしたちに興味を示せばいい。
もっと恐怖に顔を青くさせればいい。
…あたしたちに喧嘩を売る奴は減る。性犯罪も、減る。
それで、いいんだ。それで……。
「何だとゴラァ!!!」
遠くにいても聞こえるようなデカイ声。
こんな繁華街じゃ当たり前だ。