赤い狼と黒い兎Ⅱ
『……もしもし』
《―――もしもし?“黒狼”さんですか?》
はっ?…急になんだ、こいつ…。
でも、どっかで聞いた事あるような声……。
『……誰だてめぇ』
《おや。これは失礼!名乗り遅れました》
声からして男、それにオッサンだな多分。
《○○警察取締役課長の、野田と申します。以後お見知りおきを……》
……け、警察ー!?しかも“野田”って…!!
『て、てめぇ……』
《おや?思い出してもらえましたかな?黒狼…いえ。有栖川馨さん?》
電話越しに、ニヤリと笑ったのが分かった。