兄貴

兄の頼み

違う

悟ってしまったんだ
他ならぬ正直者で尊敬してる兄の言葉だったから
本当に兄は死んでしまうのだと　悟ってしまった…

だが信じたくなかった
話の展開が急すぎて受け入れられなかったんだ

ｿｳﾀ「ふ･･･」
本心ではない

ｿｳﾀ「ふふ･･･」
兄「？」

ｿｳﾀ「ｸｸ…　あｯはははは」
兄「･･････････」

本心ではないのに
ｿｳﾀ「ｸｸｯ…　兄貴演技上手すぎー」

兄「違う　本当なんだ」

わかってる

兄「俺は本当にもうすぐ死ぬ」
わかってる…

兄「こんな話…　誰にしても信じてもらえるものじゃない」

(嫌だ聞きたくない…)

兄「けどｿｳﾀ…　お前なら信じてくれると俺は確信してる」

(うるさい)

兄「そこでお前に頼みがある」

(ｲﾔﾀﾞ　ｷｷﾀｸﾅｲ…)



「俺からの…　最後の頼みだ」