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YAMATOさんのことを言ったって急すぎるし、知りもしない話だし無理だろう


「すいません、思い付かなくて…

 本当に大丈夫です、心配ありがとうございます」

そう言って、晃さんからの視線に外れようとした


「真矢?俺は真矢のこと心配する

 それは、真矢が仕事仲間だからじゃない、家族のように思ってるからだ」

家族か…
そう言われた瞬間、安心した



意を決して言うことに決めた

「あの…、YAMATOさんに私の曲は駄目だって言われて」

「YAMATO?」

「suonoの… 」

そう言って、顔をあげて晃さんを見る

晃さんは悩んだような顔をしたけれど、すぐに理解したようで微笑んでくれた

「あぁ、ボーカリストか」

「はい」


晃さんは合わせていた目線を私からはずした




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