聖石戦隊　キラレンジャー
雑魚がキラレンジャーに気付いて一斉に襲ってきた。

哲平と健介が左右に避けて、一箇所に誘導する。そこに悠月が両手を広げた。

「せっかくのお祝いを･･･許せないんだからー！
　ピンクシュガーイリュージョン！」

花びらがきらきら舞い、雑魚たちを浄化する。

再び静かになる店内。どうやらケガ人はいないようだ。

「あーあ、お料理がもったいないよー」

悠月が散らばったご馳走を見てしょんぼりする。

この派手に荒らされた状態では営業を続けることができないらしい。

しばらく待ったが一時閉店を告げられた。

三人は、新しい招待券を受け取った。有効期限もなく、ディナーブッフェ、またはホテル内のどのレストランでも利用できるようだ。

どう見てもホテル大打撃のこれで客のほうを案じるなんて、さすがのサービスと哲平は感心した。

しかし悠月は落ち込んだ様子を隠せていなかった。

気遣った健介がもう一度自宅に招いてくれ、お手伝いさんが腕によりをかけた手料理を振る舞ってくれた。

とても愛のある味。初めて見る食材や料理もあって、さらに三人では到底食べきれない量。家のおしゃれなムードに、気の合う友達と遠慮のない空間。

なんだか結果オーライだな。

本日の主役も笑顔を取り戻してくれたようだ。


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