聖石戦隊 キラレンジャー
キングダムホテル。

歴史ある超一流ホテルで、どっしりしていて貫禄満点。
内部も厳かでとても品があって音楽すら優雅だ。

建物は四つに分かれており、ブッフェ会場のレストランは本館の最上階17階にあった。

予約の時間まで10分ほど。

きっと案内もしてもらえたのだろうが、悠月が景色に見惚れていたので付き合った。

「あたしの家は、あっちのほうかなあ?」

「すげえよな。こんなとこ来れるなんて滅多ないぜ」

悠月は振り向いて、健介にお辞儀する。

「ほんとだね。
思い出に残る誕生日になったよ、ありがとう健介くん」

そのまま外を眺めていた哲平の視界に、なにかちらついた。

見下ろすと、どんどん黒いものが迫ってきて・・・ちょうど同じ高さに浮いてきた。

「雑魚!」

叫ぶと雑魚は一旦消え、すぐホテル内にたくさん現れた。

レストランで暴れまわり、破壊し、人々は混乱する。さっきまでの落ち着いた雰囲気が嘘のようにパニックに。

「聖石、チェンジオン!」

おめかしが、いつものコスチュームに変わる。

「やめろ雑魚ども!
 永遠の絆 キラレッド!」

「愛する世界のために キラピンク!」

「天翔ける光 キラブルー!」


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