聖石戦隊 キラレンジャー
やがて山頂。

「はい、哲平くんの負けー」

「はあはあ・・・いまのは陸と、写真判定だろうが・・・」

と、膝に両手をついて息をする。
そして四人と同じように、一番見晴らしのいい場所に移動した。

澄んだ空、今日は雲ひとつない快晴になりそうだ。

俺たちで悪魔を倒して本当の快晴を。

真っすぐ浮遊島を睨む。

「全員で手をつないで、絶対離さないでくれ。かなり邪気も満ちてるから風圧が強くなりそうだ」

陸に従い、円になって五人手をつなぐ。

哲平の隣に悠月、その隣に春風、そして健介、陸で一周。

陸は集中すると、呪文を唱え始めた。聞いたこともない言葉だ。

ゆっくり足元から風が渦巻き、ほどなくして上昇気流に変わる。それは五人を包み、疾風、即座に浮遊島へと運んでいった。

――闇の中。

「あいつら、よく来たなあ。オレら以外は眠っちゃってるじゃないか」

「考えたものだ。ブレーンは排除したいものだな」

「おう、じゃあオレが女の子まとめて連れてきてやるよ」

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