聖石戦隊 キラレンジャー
その頃、五人は浮遊島に無事舞い降りた。
岩の崖が切り立ってばかりだ。植物や動物、命あるものは全く見当たらないし感じられない。その張りつめた空気はひんやりすらする。
「城以外見当たらない。
いきなりだけど、あそこを目指すしかないみたいだな」
健介の提案に沿って歩き出す。
途中で、突然背後にゾッとするような寒気を感じた。
振り返ると、後列を歩いていた悠月と春風に、まさに闇が襲いかかる瞬間。
「避けろ!」
キラアームを投げるが、甲斐なくふたりはそのまま飲み込まれてしまった。剣だけざっくり地面に刺さる。
「姫! 春風ちゃん!」
「なんてことだ・・・気配がちっとも感じ取れなかった」
陸が歯をくいしばった。
哲平は剣を抜くと、健介がそれでふたりの居場所を確認するよう促す。
「ん、ふたりの反応が別々の場所に・・・」
「きゃあーっ」
甲高い叫びがあたりに響く。
悠月の声だ、遠くじゃない。
「あんだけ危機感ない悠月の悲鳴・・・尋常じゃないぞ」
こんな切羽詰まった声は聞いたことない。
嫌な汗が流れたが、慌てて駆け出す。
ふたりも前兆なく次々起こる事態にやや混乱しながら、哲平の後を追った。
ゴロゴロした足場のせいで思うように進めない。それでも懸命に走った。
岩の崖が切り立ってばかりだ。植物や動物、命あるものは全く見当たらないし感じられない。その張りつめた空気はひんやりすらする。
「城以外見当たらない。
いきなりだけど、あそこを目指すしかないみたいだな」
健介の提案に沿って歩き出す。
途中で、突然背後にゾッとするような寒気を感じた。
振り返ると、後列を歩いていた悠月と春風に、まさに闇が襲いかかる瞬間。
「避けろ!」
キラアームを投げるが、甲斐なくふたりはそのまま飲み込まれてしまった。剣だけざっくり地面に刺さる。
「姫! 春風ちゃん!」
「なんてことだ・・・気配がちっとも感じ取れなかった」
陸が歯をくいしばった。
哲平は剣を抜くと、健介がそれでふたりの居場所を確認するよう促す。
「ん、ふたりの反応が別々の場所に・・・」
「きゃあーっ」
甲高い叫びがあたりに響く。
悠月の声だ、遠くじゃない。
「あんだけ危機感ない悠月の悲鳴・・・尋常じゃないぞ」
こんな切羽詰まった声は聞いたことない。
嫌な汗が流れたが、慌てて駆け出す。
ふたりも前兆なく次々起こる事態にやや混乱しながら、哲平の後を追った。
ゴロゴロした足場のせいで思うように進めない。それでも懸命に走った。