聖石戦隊 キラレンジャー
「中学のころ、僕たちサッカー強いのけっこう有名だったんだ。
でもたった一回だけ、負けたことがあって。

僕のパスミスからとられたのが悪いのか、元がゴールを空けてたのが甘かったのかでケンカになってさ。

試合で勝ったほうの意見に従おうと・・・」

「わー、くだらなーい」

悠月がケラケラ笑うのに、なんだか恥ずかしくなってきた。

「俺は分かるぜ。男ってのは、プライドが一番大事なんだ」

「そーなのー?」

「当たり前だ」

哲平が肩を叩いてくる。

「落ち込むな、来年もあるじゃないか」

「ああ、ありがとう」

そうだ、きっとどちらも実力で勝ち取れる。

スタメンの座も、地区大会も決勝まで残って必ずリベンジできる。

そして僕が勝ったら、こう言うんだ。


あれは僕のミスだった、ごめん。



   *      *      *






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