聖石戦隊 キラレンジャー
長居はしないつもりだったが、もうすっかり夕暮れに。

夕日が健介の背中に哀愁漂わせる。

「元がいれば、きっと引き分けだったな」

うつむくと、悠月が下から覗いてくる。

「約束は次まで持ち越しだって、どーんな約束?」

「いや・・・それは」

「俺も引っかかった、そこ。気になるよな」

「ねー」

哲平と悠月はお互い顔を見てニヤニヤしている。まったく、変なところで息が合ってるんだ。

「まー、くだらないことなんだけど」

頬を人差し指でかく。

「そーなの?」

「とりあえず言ってみろって」

「笑うなよ?」

「笑うわけねえだろ」

仕方ないか、もう話さないと帰れない流れだ。


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