聖石戦隊 キラレンジャー
「悠月ちゃん大丈夫だった? あの人、言い方きついですよね・・・」

「え、そんなことないよ。すっごい繊細な人だと思うー」

「姫もうあいつと親しくなったのか。どうやって・・・」

「うん、あったかかった」

おっとり微笑む悠月に、健介は身を固めた。

「お前何をした・・・」

哲平は震えながら悠月の肩を持つ。

「んー、なに話したんだろうー。内容は分かんないや」

あたしが過去に何をしたのかな。そして誰なんだろう、ブラックナイト。気になってきたよ。

「俺はあいつだけは認めねえぞ! あんな口も性格も悪いやつ」

「性格は悪くないよー。たぶんいい人」

笑う悠月に怒鳴りつける哲平を、日向子は遠くで眺めていた。

春風がそっと隣に来る。
日向子の気持ち、知っている。だって双子だもの。

ちゃんとした自分で言える勇気が出るまで、この気持ちは、心にしまっておくよ。

「もういい。帰るぞ。春風、日向子!」

春風は、悠月と健介の元へ弾んでいく。

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