聖石戦隊 キラレンジャー
男子たちは全員自分が指名されないかとそわそわするが、立候補するのではカッコ悪い。

女子陣は明らかに雰囲気がキリキリしていた。

長くて綺麗な指、マニキュアの色も誘惑的だ。
阿久はすっと指す。

「佐々木くん、手伝ってもらえますか?」

「えっ」

哲平が青二才たちの羨望の視線を集める。

手伝いだって? なんかドキドキしてきたぞ。あんな露出高い服・・・

「先生! 私がお手伝いします。今日の日直、私ですから」

わざと耳障りな音を響かせ立ち上がった。

真岡蛍-まおか ほたる-。

日向子と同じようにサバサバした性格で、いつも女子の話題の中心にいる気がする。実際リーダーシップもあって今期学級委員をやっている。

蛍に目をやると、キッと睨まれた。

なんでだよ。

「そう、じゃあせっかくなのでふたりにお願いしようかしら。朝礼が終わったら職員室に来てくださいね」

「他の人はちゃんと予習しておくようにー」

おばさん担任が締めくくると、ちょうどチャイムが鳴った。


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