聖石戦隊 キラレンジャー
教師ふたりについて職員室に向かう。

書類を受け取ると、三分の一だけ蛍に渡した。ひとりでも運べる量だが、彼女も持っていないときまりが悪いだろう。

職員室を出ていきなり、ばしっと蛍に背中をはたかれる。

「な、なんだよ・・・」

「デレデレしちゃって、バカじゃないの?」

「俺だけじゃないだろうがー」

「そうね、男子みんなバカよ」

ふいっと行ってしまったので、急いで後を追う。

「阿久が美人だから妬いてんのか? かわいーな」

蛍は振り返って、笑う哲平をまた睨んだ。

「何言ってんのよこのバカ!
私たちのほうが、ピチピチしててずっといいでしょ!」

「そうバカバカ言うなって」

そんなやり取りを繰り返しているうちに教室に着いた。

ドアを開けると男子に囲まれるが、怒りモード満載の蛍に道を開ける様子が可笑しかった。

授業は普通だった・・・と思う。
ぼいんぼいんに気を取られて、あまり覚えてないのが正直なところだ。

一限が終わると、今度は女子たちが騒ぎ始めた。

なんだかイケメン教育実習生が1組に来ているとか。


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