黒縁メガネ男子に恋してる
「ううん、そうじゃないの。
あたしがひとりで自転車倒しちゃって、さっきの人は、たまたまそばにいただけ」
と、照れくさそうな真喜子。
「そっか。ケガはない?」
「うん、大丈夫」
それを聞いて、ほっと胸をなで下ろした。
「音が大きかったから、びっくりしたよー」
「うん、ゴメンね。
隣のとくっついちゃてて、出すときに引っかかっちゃったの」
「あぁ、わかる。
あたしも今、出すのに苦労したから。
ちょっとせまいよね、ここの駐輪場」
あたしたちは顔を見合わせて、苦笑いし合った。