黒縁メガネ男子に恋してる
――ガチャーン!
「あっ、すみません!」
派手な音を立てて自転車が倒れ、続けて謝る声が、数メートル先から聞こえた。
驚いてそっちを見ると。
「あ、真喜子!」
声をかけると、真喜子がこっちを見た。
「あぁ、綾華ちゃん」
真喜子は、そばに立っていたおばさんに頭を下げると、倒れた自転車を持ち上げた。
あわてて自分の自転車を引いて、そばに行く。
「大丈夫? さっきの人にぶつかったの?」