黒縁メガネ男子に恋してる
って、なんか、脱線してない?
あたしは、話を戻した。
「それで、ひびきたちとは、どうなの?」
「うん、大丈夫。
仲良くやってるよ」
「そう……。ならいいんだ」
真喜子がそう言うなら、これ以上、あたしがとやかく言うことはできない。
真喜子が誰とつるもうと、真喜子の自由だもんね。
菜々美が言うようなことが起きないことを祈って、遠くからそっと見守ることにしよう。
「じゃ、またね、綾華ちゃん」
「うん、また来週ねー!」
あたしたちは、分かれ道でお互いに手を振って、それぞれの家に帰った。