黒縁メガネ男子に恋してる
「笑いごとじゃないですよー」
あたしもつられて苦笑いしていると。
「遼ちゃん、これ、組み立てちゃっていいの?」
智哉が、重そうな大きな箱を抱えて、顏を出した。
「あぁ、それ、本棚だよね?
そっちはあとにして、先にオーディオラック、お願い」
「ん、わかった」
智哉は、廊下に置いてあった別の箱を抱えて、隣の部屋へ。
荷物整理は、遼子さんと私にやらせて、自分は、家具を組み立てるつもりらしい。
なるほどね。
そうやって手分けすれば、案外早く終わるかも。