黒縁メガネ男子に恋してる
「あ……」
智哉は、ワンピ姿のあたしを見ると、じっとこちらを見つめたまま固まった。
――ドクン。
そ、そんなに見つめないでよ……。
すると。
「あれー、智哉、綾華ちゃんに見とれちゃったー?」
遼子さんがフリーズしてる智哉を冷やかす。
「なっ、そんなんじゃねーよ!
ただ、来た時と違う格好だったから、ちょっとびっくりしただけだって!」
智哉は怒ったような口調でそう言いつつ、心なしか顔を赤くして、1階に下りていった。