黒縁メガネ男子に恋してる
そして、あたし、実は、大のマラソン嫌いなんだよねー。
っていうか、短距離でも長距離でも、とにかく走ることは全部、大っ嫌い。
だから、なんとしても、マラソンの罰ゲームは避けたいんだ。
そのためには、なんとかして、3時間以内に、全部のクイズに正解しないと!
あたしは、智哉と菜々美の顔を見た。
「これだけ範囲が広いんだからさ、手分けして、早く回る方法を考えない?
あたし、マラソンだけはやりたくないんだよねー」
先を歩く雄太を意識して、大きめの声で話すあたし。
すると智哉が、地図を指しながら賛成してくれる。
「そうだな。
公園の東側のチェックポイントを回るチームと、西を回るチームに分けると、効率がいいと思う」