黒縁メガネ男子に恋してる

へぇ、いいヤツじゃん、智哉!


うれしくなって、地図を見ている智哉のクールな横顔を、ニコニコ顔で見つめる。


さっきは、とっつきにくいヤツ、なんて思って、ゴメンね。


人は見た目じゃないもんね。


無愛想だけど、中身はいいヤツなのかも。


すると、雄太がこっちに近寄ってきた。


それに気づいた智哉が、雄太にも見せようと、広げた地図をそちらに向ける。


そのとたん。



――グシャッ!



雄太は、両手で地図を握りつぶしてしまった。


「えっ!?」

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