黒縁メガネ男子に恋してる

あたしも、菜々美と智哉と一緒に行こう。


そう思って、ふたりのあとを追おうとしたんだけど。


雄太に、ガシッと腕をつかまれてしまった。


「綾華、一緒に行こうぜ」


雄太はそう言って、意味ありげに微笑んでいる。



――ゾワッ。



雄太につかまれたところから、全身に鳥肌が広がっていく。


ウソッ、やめてよ。


離して!


雄太には、二度と触れられたくないんだからっ!!



と、そのとき。

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