黒縁メガネ男子に恋してる
『もしもし、1組10班の蔵田です。
森林公園内の、動物園手前の丘の途中で、篠田さんが転んで、ねんざしてしまったようで、動けないんですが……』
先生に連絡しているみたい。
あたしは、うずくまっている菜々美を気づかいながら、電話する智哉を見ていた。
『えぇ……、はい……、えーと……』
智哉は、今あたしたちがいる場所を、先生に教えてる。
智哉、すごいな。
こういうときにてきぱき行動できる人って、尊敬する。
電話を切った智哉は、また菜々美のそばにかかんだ。
「今、先生がすぐこっちに来てくれるって。
そのまま病院に連れてってくれるらしいから」