黒縁メガネ男子に恋してる
「ありがと。
ごめんね、迷惑かけちゃって」
菜々美はそう言って、あたしにも顔を向けて、謝ってくれた。
「そんな……。
菜々美が謝ることじゃないよ。
あたしを助けてくれようとして転んだんだもん、あたしの方こそ、ごめんね」
「いや、この道を選んだ俺も悪かった。
遠回りでも、広くて舗装された道を選べばよかったな。ごめん」
智哉も神妙な顏でそう謝る。
でも、智哉は悪くない。
智哉は、時間を節約するために近道を選んだだけ。
それなのに謝るなんて。
智哉、いいヤツだな……。
それに引き替え。