深海の眠り姫 -no sleeping beauty-





「腹減っただろう?うどん作ったぞ」


関西風のうどんの味を二人で楽しんで、そのあとは芦谷さんが浴室に消える。
その間に私が食器を片づけてしまい、芦谷さんが戻ってくるのを待った。


(………眠…)




ソファに座りながらうとうとしていると、後ろから腕が伸びてきた。



「お待たせ。…さ、久々に抱っこしてやるからな」


「…うん」


そうしてベッドに運ばれていく私。
眠ってしまう寸前に芦谷さんが私にキスをしてくれて、そのあったかさに私はふにゃりと笑うのだった。





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