病気体質自慢
腹を押さえて、くの字になったままフラフラと歩き、もう倒れてしまおうかとまで考える。
誰かが見つけて救急車を呼んでくれるだろう。
しかし家を目前に救急車に乗せられてしまうのも悔しい。
最後の力を振り絞ってやっと家に帰り、玄関の戸を開けたと同時に座り込み動けなくなった。
「腹が痛ぇぇぇぇぇえっ!!」
玄関で叫ぶあたしの元に母が飛んで来た。
いや、歩いて来たけど。
あたしを見るなり
「ありぁ!! 痛むんか!? 病院行くか?」
あたしは激しく頷き、母は仕事中の父に電話をして病院に行く事を告げた後、タクシーを呼んだ。