夕日塔の約束
†第4章† 笑い合える日

☆涙の真相☆ 《Side -Yuho-》

今日は学校が無い。


当たり前か……休日だもの。


「ねぇ夕穂…大丈夫?」


心配そうな顔をした稚鶴が、私の顔を覗き込む。


自室のベッドに寝転んでた私は、目だけを床に座ってる稚鶴に移した。


「大丈夫だよ………なーんにも心配いらないから……」


そうやって言ってる傍から、両目から水滴が流れ落ちる。


稚鶴が慌ててティッシュを取りに行き、私の目元に押し当てた。


「大丈夫じゃないでしょ!!そんな真っ赤な目して!!ご飯もろくに食べてないって………おばさん心配してたわよ」


ヒシヒシと悲しそうな稚鶴の声。
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