夕日塔の約束
離されてなるものかと、抱きつく腕にギュッと力を込めた。


「は?イヤ、え?夕穂、それはどういう意味で―――…」


パニックになってる日希を、涙目で見上げる。


日希の顔が赤くなった気がしたけど、今は気にしない事にした。


「ごめん……ごめんなさい日希………私聞いたの。宮迫君に、1年前の本当の事を……」


震える声で伝えると、日希が固まった。


そしてみるみる内に、ビックリ顔が悲しそうな顔に変わる。


「謝るのはオレの方だよ。幾らお前んち助けたいからって、オレ最低な「最低なんかじゃ無い!」」


もう…やめてよ………
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