夕日塔の約束
「これ以上、自分の事責めるのやめて……1年もずっと苦しませてごめんなさい。あの………まだ、間に合いますか………?」


小刻みに震える体を出来る限り抑えながら、日希に言う。


ちゃんと言わなければいけないんだ……私の気持ち。


「間に合うって………?」


「ぁ……の…//////」


「―――教えて?夕穂」


赤面した私に何かを感じ取ったのか、日希が私に顔を近づける。


昔と変わらない優しい笑顔を向けられて泣きたくなったけど、今は我慢だ。


先に…伝えよう。


「もう一度……私をアナタの彼女にして下さい」
< 260 / 323 >

この作品をシェア

pagetop