抱きしめたら充電完了！

充電完了！

静かな時間が流れる。これを破ったのはまたしても輝彦


「じゃー見ますか、お父さんから加奈子ちゃんへのメッセージ」


「うん」


閉じたパソコンを開けてこっちに向けた


最初の１Pには自分が死ぬだろう予測めいた文章だった


「お父さん、もういないんだ」


「加奈子ちゃん……」


加奈子ちゃんは涙をためたまま画面をスクロールする


「これからどうしよう」

「俊輔に頼ればいいんだよ」


「いいよ、加奈子ちゃん頼れば？」


俺は輝彦の頼りたい人の意味がやっとわかった
何で頼りたい人を明確にしてから見せたのかも


大切な人も頼れる人もいないとき人間は絶望に陥ってしまうからだ


「ありがとう」


「そういえば加奈子ちゃんコンセントまだあるの？」


「このタイミングで？」

確かに変なタイミングだった。だけど何かこのタイミングが良かった