抱きしめたら充電完了!

「加奈子、これを見つけたってことはお父さんはもう死んでるんだな……まぁ、お前が頼りたいとかこの人大切なんだとか思った時わかる目印をつけたよ」


加奈子ちゃんは画面上の文章をまるでお父さんが読んでいるかのように読み進めた


「その目印はね、自覚してその人の一番近くに行ったとき自然に消滅するんだよ?きっと良い人が見つかる」


涙声で何度も何度も読み返していた。
俺は加奈子ちゃんをみていて気がついた


……コンセントは?


「加奈子ちゃん……」


「ん゛?」


「コンセント消えてる」

初めてあった時のように加奈子ちゃんは俺の視線をおってそっと手で髪の毛を掴んだ


「ない……」


よほど嬉しかったのか俺にガバッと抱きついてきた
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