あなただけを愛したい
「あたしだって、恋くらいする。航と別れて、ずっと一人だったわけじゃない。子供の存在を受け入れてくれる人と、付き合ったりもした」



そっか……


女一人で子供を育てていくなんて、きっと大変なことなんだ。


それを傍で支えてくれていた人がいたってことなんだよね。



「でも結局、あたしは航を忘れられなかった」


「……」



もう、無理だよっ。


航が、茜さんと一緒にならずにあたしといてくれると言ってくれたとしても……


子供の存在って大きい。


航は、その子供に会っても同じことを言えるの?


自分の子供を父親のいない子にできるの?




そのあとは結局何も言えず、ただ黙って茜さんの話を聞いていた。
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