もしも運命ならば…
陸は高校時代の彼女を
大切にしてたの?
その彼女といっぱい
思い出を作って
初めてのことだって
いっぱい経験して…
私にするみたいに優しく
キスを…してたの…?



そう考えると涙が止まらなくなった。


前の彼女とはどのくらい
続いたの?
可愛かったの?
性格は?


たくさん聞きたいことは
あった。

だけど聞く勇気が湧かなかった。


「舞華…?泣いてるの?
どうした?」


陸は驚きながらも
優しい声で聞いてくる。

「なんでもない。明日早いから
今日はもう寝るね!
おやすみなさい」


私は一方的に電話を切った。


その夜はなかなか寝れなかった。


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