君のしもべ
私は友達なんて関係
避けて生きてきた。
もちろん、友達と呼べる人は
一人もいないし、
一人もいらない。
そう・・あの日から決めた。
あの日、私は誓った。
『もうニ度と関わらない』
「・・これで第34回
入学式を終わります」
えっ
生徒が席を立つ音で
ふと我にかえった。
あれ、もう終わった?
余計な事考えすぎたかな、
ぽかぽかと体育館に
差し込む日差しの中
私達は次に自分の教室に向かう
このときはまだ知らなかった。
あの瞬間に向かって
・・進んでいる事を
消えない過去と消せない過去
2つの過去がある事を。