モテヤンキーにコクられて
ジッと柴田先輩を見ていると、柴田先輩の口元がだんだんとゆるんでくる。


…ん?


次第に、ニヤニヤと…。


「あ~、ヤベぇ。美桜ちゃん、そんな見つめないでくれる?」


「キャーっ!!!サギ!!!寝てないじゃないですかっ!!!」


あたしは柴田先輩を思いっきり突き飛ばし、ベンチから立ち上がった。


すると柴田先輩も、苦笑いしながら立ち上がる。


「さ~、いい思いしたし、そろそろ映画見に行くか」




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