モテヤンキーにコクられて
「美桜ちゃ~ん」


映画館に向かいながら、柴田先輩はあたしのご機嫌を取ってくる。


「…………」


「もうあんなゲスなこと言いません。反省した」


そうは言うけど、やたらニヤニヤしてるし。


絶対に、また言う…。






そうこうしてるうちに、映画館に到着。


静かに終わるかと思ってたデートは、なんだかいつの間にかはちゃめちゃに。


そうだよね。


柴田先輩と一緒にいて、平穏な一日で終わるわけがないんだった。




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