モテヤンキーにコクられて
「……って、俺のそんな話聞いても面白くねぇよな。話題変えよーか」


柴田先輩はいつものように、何事もなかったようにヘラッと笑ってる。


「もっと…話して欲しい」


「…へ?」


「その…彼女とは、いつうまくいかなくなっちゃったんですか?」


「いつ…? いつだっけ…。あぁ、思い出した。3年のときの、夏休み。

吹奏楽コンクールの予選があって、3年になってから全然休みもらえなかったんだけど、

盆休みだけもらえて……。やっとデートしたら……このザマ」


そんな…。


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