モテヤンキーにコクられて

あ～もぉ、ダメかも……。



あたし、柴田先輩が大好き。



「美桜……好きだ」



なんて、甘い声で囁きながらキスしてくるなんて、ズルい。



そんなに言われたら、あたしだって……。



「柴田先輩……あたしも……大好き」



キャーッ、言っちゃった!!



いつもの柴田先輩なら、「マジかよ!!」とかって言ってきそうなんだけど、



キスの最中だからか、柴田先輩は言葉にはしないで、あたしの言葉に応えるかのように、情熱的なキスをくれた。




……こんな道の真ん中で、あたし……なにやってるんだろう。



そんなことがチラチラと頭には浮かんでは、消える。



その繰り返し。