LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
歩美さんは、座席を少し倒して寝始めた。

成美は羽織ってたカーディガンを歩美さんの膝に掛け、溜め息を吐いた。



「人の事ばかり言って…」



「姉妹そっくりだね」



「似てないと思うよ?」



…俺も似てると思うけど。

誠之介さんの運転は、俺と違って安定感も安全性も抜群。

性格がまんま出てる。

つい寝むってしまうが、「着きましたよ?」と起こされた。

…え?;;

時計を見れば、1時間半しか、経ってない。

目の前には、隠れ家的な旅館。

こんな場所が、わりと近いところにあったのか。
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