LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
朝食も来て、みんなでテーブルを囲む。

温かい青菜のお味噌汁に癒されながら、父親の焼き魚を軽く解す。

私も焼き魚を食べるのはあまり得意ではないけど、父親はかなり下手。

自称・帰国子女であり、海外にも出張に行く父親は、レストランでの食事マナーに強いとか。

そのわりに、私たちは連れて行って貰った事がない。

“自称”だけあって、本当はただの不器用で見栄っ張りかも知れない。

母親が“母性本能が擽られたから”って、結婚した理由を語ってたし。

それでも、父親として、嫌いじゃないけど。

…大好きでも、ないかな?




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