LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
なのに…俺は何を、しでかしたんだろうな。

ソファーの肘付きに肘を乗せ、頭を抱える。

誠之介君は鳴り出した携帯を持ち、ダイニングテーブルに手を着き、電話に出た。



「お義父さん、ご無沙汰してます。何かありましたか?」



どうやら、電話の相手は、成美のお父さん。

誠之介君を、心配して電話を繋けて来たんだろうか。



「さっき?大学病院にですか?」



だが、声色が変わり、何やら慌てた様子。

誠之介君の方を見れば、目が合った。



「今、一緒に居るので、2人で先に行きます!お義父さんも気を付けて来て下さい!」



電話を切った誠之介君。

…俺にも、関係があるのか?
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