LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「成美!暢からだよ」



そんな成美に、芽ちゃんが携帯を差し出した。



「私に?」



「何か、わかんない事があるんだって」



店長である下川さんにわからない事が、成美にわかるって。

やっぱり、仕事を続け、リーダーとしてやって行くのも、俺としてはますますありだと思えて来る。



「もしもし、成美です。――はい。あー、それはもうないです。ハセガワさんでしょ?あの人は値段は問わないから、ちょっと高くなるけど、明日、手配するので、明明後日まで待って貰って下さい。――はい。うん…多分ね」



成美は手の甲にメモを取りながら、電話を続ける。

そして一言…「頑張ります」と言った。
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