LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
大人びた顔立ちは、本当にスモックが似合ってない。



「でも、可愛いし良いかも」



「それで纏めますか?」



下川さんに突っ込まれ、思わず苦笑するも頷いた。

成美なら、もう何でもOKだ。

焼酎を呑みながら、時計を見るとまだ20時。

…いい加減、会いたい。

それに、体も心配だ。



「すみません。そろそろ帰って一寝入りして、出勤します」



「え……」



立ち上がった下川さん。

成美の事、伝えたかったんだけど…。

互いに間の悪い男だ。



「それじゃあ、お邪魔しました」



“今だ!”とわかってながらも、黙って見送ってしまう。

…情けな;;
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