LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「……申し訳ない、海花さん。
少し、海斗君と2人で話したい」



「あ…はい。廊下で待ってます」



頭を上げると、突然“2人”にさせられた。

海花が出て行き、呆然としてると、ソファーに座るように促された。



「失礼します…」



お義父さんの正面に座り、拳を強く握る。

緊張でか、うっすらと冷や汗をかいて来た。



「実はだね」



「はい…」



「誠之介君から前に、預かったモノがあるんだ」



…ちょっと、待て…;;

テーブルに置かれたのは、紛れもない通帳。

名義は歩美さんだが、これを受け取れと…?;;
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