LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

不覚にもドキッとする。



「…海斗さんに話して、良かったです…」



「…え？」



「私、笑います。歩ちゃん…お姉ちゃんが笑って居てくれる限り…」



「無理してないか？」



「わかりません…。でも、話せてスッキリしたんです」



どうしてだろうか。

愛しさを感じるのに、時間が関係ない。

そう知った。

海花の他に、こんなに守りたいとか愛おしいと思える人に出会うとは。



「…初めてです」



「何が？」



「家族以外の腕の中で、落ち着ける場所は…」



…もう、限界だ。