LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
口元をタオルで押さえながら頭を下げる。



「良いんだよ。お母さんになる前も、大変なんだから、甘えて良いの良いの」



ニターッとした笑みに、若干引きながら、私はタオルを洗濯カゴへと入れ、「御手洗いは良いんですか?」と、声を掛けた。



「あ、行かないとね!」



トイレへ駆け足で行く飯島さんは、電気の場所を発見する事が出来なかったらしく、暗い中で用をたそうとしてる。

私は洗面所の電気スイッチと並ぶもう一つを押し、洗面所の分を消した。



「成美ー?」



「はーいっ」



ボーッと廊下に立ち尽くしてると、芽に呼ばれてしまった。
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